「中学受験を振り返って:夫のブログを読み返して思ったこと」

実はこのブログを始める前に夫が娘のことを題材にブログを書いていました。

このブログを始める少し前、夫から「昔書いていたブログを今のブログに一緒にしてもらえないか」と話がありました。

夫は以前長女の中学受験について記録を残していたのですが、現在は多忙で更新できない状態です。

正直、私はこれまでそのブログを読んだことがありませんでした。けれど今回あらためて読んでみて、当時の状況や家庭での試行錯誤、娘の努力、そして夫の思いが丁寧に綴られていることに驚きました。
「あの時、こんなふうに考えてくれていたんだな」と私自身も気づくことがたくさんあり、これはぜひ皆さんにも共有したいと思いました。

そこで、これから少しずつ、夫が書いていた記事をこのブログにも掲載していこうと思います。
もちろん、そのまま転載するだけでなく、母親としての視点や現在の私の気づき・反省なども添えながらお届けします。

以下です

私が娘に中学受験をさせようとした理由はいくつかあります。
それを少しずつお話ししていきたいと思います。


【辛かった就職活動】

私の就職活動は、いわゆる「就職氷河期」の始まり(2000年頃)でした。
私の大学はMARCHの文系です。

ミーハーだった私は、大手志向で総合商社、テレビ局、メガバンク、生命保険、損保…と、手当たり次第に受けていました。

でも、就職活動を進めていく中で痛感したのです。
**「MARCHからでは大手企業に入るのは、かなり難しい」**という現実を…。

特に印象的だったのが、ある大手保険会社のOB訪問での一言です。
「うちの会社にうちの大学(MARCH)から入るなら、帰国子女か体育会でないと無理だよ」
その瞬間、自分には最初からチャンスすらなかったんだ、と悟りました。

その後、サークルで付き合いのあった早稲田大学のOB名簿をもらい、そちらでもOB訪問をしてみると、
出るわ出るわ、有名企業の名前がずらり。

パナソニック、伊藤忠商事、東京電力…
そのうちの1人、東京電力の方にOB訪問させてもらったところ、またも衝撃の一言。

「うちは極めて官僚的な会社。就職したいならコネクションがないと難しいよ」

つまり、新卒採用とは言いつつも、実質的には「コネ採用」が主流だったわけです。


もちろん今では、「大手企業=絶対正解」などとは思っていません。
でも、福利厚生・人材の質・年収面など、大手の方が“得やすい”環境があるのも事実です。

そして、何十社にも落ちる中でどんどん自信を失っていきました。
「どうして親は、もっと勉強させていい大学に行かせてくれなかったの?」
自分のことを棚に上げ、そんな風に思ってしまうほど、精神的にもきつかったです。

最終的には中堅金融機関に内定をもらいましたが、ようやくそこで気づいたんです。
「学歴は、社会に出てからも確実に影響するものなんだ」と。

のちに採用の面接官を担当したときにも、学歴フィルターの現実を感じることがありました。
このあたりの話も、またあらためて書きたいと思います。


まとめると——

私は、
「少なくとも早慶以上の大学を卒業していなければ、“同じスタートライン”にすら立てない社会」
という現実を、嫌というほど味わいました。

その体験が、娘に中学受験をさせようというモチベーションの一つになった、というお話です。

以上です

あの時の就職活動が、長女の中学受験の方向性を決める原点になっていたんだな…と、私自身も驚いたのを覚えています。
学歴社会の現実は変わらないけれど、子どもたちには「選択肢を持てる人生」を歩ませてあげたいという思いは、私も同じです。

またほかの記事も紹介しますね

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